失敗しない!注文住宅で理想の子供部屋をつくるための6つのポイントEvent
新築を建てようと考え始めるタイミング、それはやはり人それぞれではありますが、子供が生まれるとき、小学校に上がるとき……など、子供に関係する時期に新築を考え始めるという傾向も多いです。
今回のコラムでは、注文住宅で子供部屋をつくるときに押さえておきたいポイントを7つ、項目に分けて解説していこうと思います。
1. 注文住宅における子供部屋設計の基本的な考え方
子供部屋の考え方についても、最近ではかなり各家庭で違いが出てきているのを感じます。大きく分けると2パターンです。
①勉強机や本棚、趣味スペースも備えた完全な個室派。
②部屋はほとんど着替えや寝るだけの用途。勉強や普段過ごす場所はリビングなどにスペースをつくる派。
皆さんはどちらの考え方に近いでしょうか?
どちらにせよ、子供の成長にあわせて柔軟に対応していける、実用性を備えた空間づくりが重要です。
①の個室は、子供のプライベートを大切にしたい、干渉しすぎないようにしたい、という考え方ですね。個室では、その広さをどれくらいにするかが肝になります。広すぎると将来子供が家を出たときに持て余してしまうスペースになってしまったり、かといって狭くしてしまうと、くつろぐための個室なのに、窮屈に感じてしまうかもしれません。広すぎず狭すぎずのちょうどいい広さを確保しましょう。
②の考え方は、最近増えてきているスペースづくりです。部屋は寝るだけで、子供が基本的に親の目の届く範囲に居ると、家族で一緒に過ごす時間を増やすことができます。こちらの留意点としては、成長につれて考え方が変わり、やはり個室が必要だったかも…と考えたときに、新たにスペースを確保するのが難しい、というところでしょう。
どちらの考え方にもメリットとデメリットがあるので、子供と一緒にどんな暮らしをしたいか、しっかり考えていきましょう。
2. 子供の成長に合わせたレイアウトの工夫
前項でも触れましたが、子供部屋は、成長に合わせて柔軟に生活動線や家具の配置などのレイアウトを変更できるような設計にしておくことが大切です。
幼児期には安全性を重視し、床に座って遊べるスペースや収納を低めに設置することがポイントです。成長に合わせて勉強スペースを設けたり、友達と過ごすスペースを確保するなど、レイアウトを自由に変えられるようにしましょう。
特に、デスクや本棚は成長に合わせて高さ調整ができる家具を選ぶと便利です。また、必要に応じて部屋を分割できる可動式の間仕切りを取り入れるなど、工夫を凝らしたレイアウトにすると、長期間にわたり快適に使える子供部屋になるでしょう。
3. 安全で安心できる子供部屋をつくるためのポイント
幼児期の頃から子供部屋を使うことはあまりないケースだとは思いますが、小さな子供が使う部屋では、角が丸い家具や転倒防止機能が付いた家具を選ぶことで、ケガを防ぐことができます。コーナーガードを取り付けての安全対策も効果的です。
また、床材にはクッションフロアなどの素材を使うと、クッション性があり、万が一の転倒時にも安心です。さらに、畳の和室があると応接室としての使い方に加えて、子育ての際も活躍します。敷物を敷かなくても、そのまま子供を寝かせておけるスペースは、かなり重宝するのではないでしょうか。
間取り以外でも家を建て終わってから対策できる部分もあります。例えば、窓やベランダ、階段には落下防止用の柵や網などを設置すると安全性が高まります。また、コンセントカバーやコードの固定などを忘れずに行うことで、万が一の転倒のリスクを減らし、子供が自由に動き回れる環境を整えましょう。小さな事故を防ぐために、全体的な安全性を意識した部屋づくりを心がけましょう。
4. 遊びと学びの空間のバランス
子供部屋には、遊びと学びのバランスが取れた空間を作ることが理想的です。年齢によっては遊び中心の部屋であることが望ましい時期もありますが、成長とともに学習環境も重要になります。
はじめに書いたように、そもそも勉強部屋などを、個室とは別のスペースとして確保することも一つの案です。
勉強スペースにする場所は集中できるように十分な照明を確保し、昼間には自然光が入るような位置に窓をつくることも大切です。収納スペースを近くに設けることで整理整頓を習慣化させやすくします。個室は趣味のスペース、主に寝室として使うことで、子供のプライベートを重視しつつ、そこに籠りきりになることはない、バランスの取れた空間をつくることができます。
個室で遊びと学びの空間を分けるのは、かなり工夫が必要かもしれません。パーテーションなどで区切るまではせずとも、勉強道具と遊びや趣味道具の収納場所は分けて確保したり、使用する照明の種類を変えたりと、一つの部屋でうまく空間を分けるのがポイントとなるでしょう。
5. 収納スペースの工夫
収納は子供部屋において非常に重要です。例えば、オープンシェルフなどの扉がない「見える収納」を取り入れると、子供自身で片付けしやすくなり、整理整頓の習慣が身につきやすくなります。
そもそも間取りとして収納スペースを確保しておくのか、既製品の収納棚を置くのかでも、部屋のスペースの使い方が変わります。あらかじめ間取りとして固定された収納だとそのぶん床は広く使えますが、既製品の棚と違い、場所を変えることができないので、レイアウトの自由さは制限されてしまいます。この場合、棚板を動かせる可動棚にして、成長に応じて変化する持ち物に対応できるようにすると良いでしょう。
また、ベッド下や部屋の隅など、デッドスペースになりがちな部分も、限られた空間における収納スペースとして活用できます。よく使うものとあまり使わないもので保管場所を分けて、物の住所を決めておくと、片付けもしやすく、探しやすくなります。他にも、壁の一部分にマグネットがくっつくタイプのボードを使うと、配布物や掲示物の保管場所として有効活用ができます。
6. 将来的な変更に対する柔軟な間取り<
ここまでに幾度となく触れましたが、子供の成長に合わせて柔軟にレイアウトを変えられるような子供部屋が理想です。自由設計の注文住宅では、その理想に限りなく近い間取りを実現できます。成長に合わせて1部屋から2部屋に仕切れるように設計したり、勉強部屋として使用した後に個室にできるような設計を考えると、住み替えをすることなく長く住み続けることが可能になります。
具体的には、可動壁や引き戸、間仕切り棚を活用することで、子供のライフステージに合わせた間取り変更が可能になります。こうした柔軟な間取りは、兄弟がいる場合にも役立ち、必要に応じて部屋を分けることができるため、家族のニーズに応じた使い方が可能です。最初から様々な可能性を考えて多用途な設計にすることで、ライフスタイルの変化にも対応できる暮らしやすい家になります
7. 注文住宅ならではの自由度を活かした子供部屋デザイン事例集
徳田建築工房で実際に施工した子供部屋の間取りをいくつか挙げて、これまで文章で押さえてきたポイントの具体的な事例として紹介します。
①M様邸
竣工時、下の子供2人がまだ保育園児だったM様邸は、大きめの一部屋にドアを2つ設置し、子供が大きくなったら半分に分けるようにして壁を増設する予定の設計になっています。
お引渡し後に訪問した際には、広々とした部屋でたくさんのおもちゃに囲まれて仲良く遊ぶ子供たちの様子を見ることができました。
②S様邸
S様邸は4人兄妹!4人全員に個室をつくってあげたいというご希望のもと、2階に子供部屋が4つと、室内でありながら外遊びもできるバルコニーがあります。
子供部屋の大きさ自体はコンパクトで、ほぼ寝室として使い、勉強などは1階のキッチンの前に造作したカウンターで、親の目の届くところでやる、といったイメージです。
8. まとめ:注文住宅で理想の子供部屋を実現しよう
注文住宅における子供部屋の考え方について、書いてきましたが、自分のご家族の価値観はいかがでしょうか?
夫婦で考え方が違っていたり、子供自身の希望もあるかもしれません。後悔のない、家族みんなで長く暮らせるようなお家にするために、子供部屋やスペースのつくり方、どう過ごしたいかをしっかりと話し合って、素敵なお家づくりを楽しんでいきましょう。
前項で挙げた事例以外にも、徳田建築工房では、そのご家族だけの世界で一つだけの間取りを実現するお手伝いをしております。お悩み事があれば、小さなことでもお気軽にご相談ください。また、定期的に完成見学会などで実際のお家を見ることもできますので、徳田建築工房のHPやInstagramのチェックをよろしくお願い致します!
HPの問い合わせフォームや徳田建築工房の公式LINEからも常にご相談をお受付しております。
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