完成見学会で押さえるポイントとは??Event
こんにちは!徳田建築工房です。
マイホームは人生の中でも大きな買い物の一つです。一生に一度の買い物だからこそ、理想の住まいを叶えたいものです。そこで重要となるのが、家づくりの情報収集です。近年、動画サイトやSNSなどのおかげで、多種多様な外観やコンセプトのお家や、ルームツアーの動画を手軽に見ることができますので、そういった情報取集にはこと困らない時代になってきています。
しかしいくら映像や写真で見ても、これから建てるのは実際に自分たちが暮らす家……ともなると、その画面の中だけの情報では、実際の空間、広さ、使い勝手…などなど、イマイチ実感が湧かないのではと思います。そんなあなたにおすすめしたいのが「完成見学会」です。
今回のコラムでは、マイホームを建てる上で一度は参加しておきたい「完成見学会」について、そもそもどんなイベントなの?という基本的なところから、実際参加するにあたって押さえておきたいポイントや注意点などを解説していきたいと思います。
完成見学会の魅力を知ろう
1-1.完成見学会とは?
さて、第一に、「完成見学会」とは一体何をするイベントなのでしょうか?チラシやテレビCMなどでよくそのワードを耳にするものの、実際に家を建てようと考えるまでは、あまり身近では無いイベントかもしれません。
オープンハウスとも呼ばれるこのイベントは、新築を建てた方のご厚意で、引渡しの前にハウスメーカーや建築会社のスタッフ立会いのもと、実際にオーダーされた注文住宅を見学できるというものです。
具体的には、以下のようなことができます。
◇ 間取りや動線を実際に体感できる
◇ 設備や建材の質感や色味を確認できる
◇ 収納スペースの広さや使い勝手を確認できる
◇ 断熱材や気密性能などの性能を体感できる
◇ 家づくりのアイデアを得られる
◇ 建築会社やスタッフの雰囲気を把握できる
1-2.モデルハウスと完成見学会の違い
完成見学会は実際に建っている家を見学できるという点では「モデルハウス」と同様です。しかしこの二つには明確な違いもあります。表にして違いをみてみましょう。
完成見学会 | モデルハウス | |
---|---|---|
間取り | 施主さんのこだわりに沿ったその家だけの間取り | 誰でも使いやすいような普遍的な間取り |
設備 | オプションも含めた実際の設備 | 標準仕様の設備 |
家具 | 設置されていない | 設置されている場合が多い |
見学可能時期 | 期間限定開催 | いつでも可能 |
こうして比べると、どちらにも良いところがありますね。
モデルハウスは、そのハウスメーカーや建築会社の標準仕様や雰囲気を把握しやすく、完成見学会は、よりリアルな住空間を体感することができ、施主さんの具体的なこだわりやアイデアなども参考にすることができます。
1-3.完成見学会に参加するメリット
① 理想の住まいを具体的にイメージできる
完成見学会では、実際に建てられた住宅を見学することで、間取りや設備、仕様などを具体的にイメージすることができます。間取り図に書いてある畳数は実際のところどのくらいの広さなのか?標準仕様の住宅設備は必要十分の機能が備わっているか?といった部分を、実際に暮らす人の目線で確認できるため、よりリアルなイメージを掴むことができます。
② 家づくりの疑問点を直接質問できる
完成見学会には、建築会社やスタッフが参加しているため、家づくりに関する疑問点を直接質問することができます。ZEH、省エネなど、家の性能に関することから間取りや、仕様など、疑問に思っていることや調べてもよくわからなかったことで具体的な質問をすることで、より自分に合った家づくりを進めることができます。
質問&相談のポイントも後述でまとめていますので、参考にしてみてください。
③ 家づくりのヒントを得られる
完成見学会では、様々な間取りや設備、仕様を見学することで、家づくりのヒントを得ることができます。注文住宅には、施主さんのこだわりが必ずどこかに盛り込まれています。徳田建築工房でお家づくりをお手伝いさせていただいたお客様では、やはり間取りや家事ラク導線にこだわられた方が多くいらっしゃいます。そのような独自のこだわりを実際に見て感じることで、自分では思いつかなかったようなアイデアを発見できるかもしれません
完成見学会で押さえておきたいチェックポイント
完成見学会に参加しても、どんなポイントに注意してみればいいのかわからず、ただ何となく見て回るだけではもったいないというもの。見学する際に押さえておきたいポイントを、項目に分けていくつか挙げてみましょう。
2-1.外観・外構
外観・外構は家の第一印象を決める重要な要素です。デザインだけでなく、機能性も忘れずにチェックしましょう。
外観:周囲の住宅と調和し、自分の好みのデザインか。耐久性とメンテナンス性を考慮した外壁材を使用しているか
外構:駐車スペース、庭やテラスの配置、植栽、外灯の位置などを確認
その他:太陽光発電パネル設置の有無、防犯対策は万全か
2-2.間取り・内装
間取りと内装は、住まいの雰囲気と暮らしやすさを左右する重要な要素です。
家族構成やライフスタイルにあわせて。デザイン性と機能性を兼ね備えた内装を選びましょう。
全体的な動線:
玄関からリビング、キッチン、洗面室、寝室までの動線がスムーズで、家事や育児のしやすさに配慮されているか
家族同士が顔を合わせやすい場所があるか
各部屋の広さ・配置:
家族構成やライフスタイルに合った各部屋の広さで、収納スペースが十分か
必要なバリアフリー設計、ペットとの暮らしに対応した間取りか
家具の配置をイメージしやすい間取りか
将来的なライフスタイルの変化にも対応できるか
窓の位置・大きさ:
各部屋の採光(日当たり)が十分かつ、風通しが良い快適な空間かどうか
隣家や前面道路をふまえた配置や大きさが適切で、プライバシーが確保されているか
床材・壁材・建具:
色、質感、デザイン、機能性など、多種多様のものがあるので、見学したもので気に入る部材があれば写真を撮るか、スタッフに尋ねてみると◎
照明:
種類(シーリングライト、ペンダントライト、ブラケットライトなど) 明るさや色合いは部屋の用途と合っているか。スイッチは過不足がなく、適切な位置にあるか
2-3.設備
バス・トイレ、キッチンなどの水回り設備は、建設会社によって"標準"とされる仕様が決まっています。
完成見学会に参加する際には、そこにあるのが標準仕様の設備かどうかを聞いてみましょう。
標準仕様が採用されていた場合は不便と感じる部分はないか、標準仕様ではない場合はどのようなオプションがついているかを主に確認しましょう
キッチン:
ワークトップの高さ、シンクの大きさ・深さ、収納スペース
浴室:
浴槽の大きさ・深さ
トイレ:
広さ、ウォシュレット、節水機能の有無を確認
その他:
太陽光発電システム、蓄電池、セキュリティ設備を確認
2-4.その他
見ただけではわからない「住宅性能」も忘れがちですが重要なチェックポイントです。
耐震性・耐火性:
どの程度の耐震性・耐火性があるか
断熱性能・気密性能:
夏は涼しく、冬は暖かい家か
省エネ性能:
家の省エネ性能を星の数で表す制度があります(外部リンク)。
見学会の会場となっているお家が星いくつの性能の家なのか尋ねてみるとよいでしょう。
アフターサービス:
どのくらいの期間、保証が受けられるか
3. 完成見学会での質問&相談のポイント
完成見学会はハウスメーカーや工務店の人に直接質問するよい機会です。完成見学会で聞くべき質問を以下にまとめました。
どんどん質問をして、家づくりを任せたいと思える会社かどうか見極めましょう。
3-1.土地や建物の情報
Q.見学したお家の土地と建物それぞれの坪数はどのくらい?
もし目星をつけている土地があれば、その情報を持参して、どのくらいの広さの家が建つか相談してみるのも◎
Q.耐震や断熱、気密など、見えない部分の性能は?
耐震構造が標準仕様で備わっているのか、断熱材はどんなものを採用しているかなど、構造的な部分は見えるものではないため、ぜひ質問してみましょう。
Q.省エネ効果の高い家?
第三者(国土交通省)からその家の省エネ性能を評価されるBELS評価証があれば見せてもらいましょう。☆マークが多いほど、その家の省エネ性能が高水準である証明です。
3-2.家族構成やライフスタイル、こだわりポイント
Q.施主さんの家族構成やライフスタイルは?
差し支えがないようであれば、その家に実際住む施主さんの家族構成を質問してみましょう。また、週末に友人を家に招くことが多いなど、どんなライフスタイルなのかを質問するのも、どうしてその間取りになったのか参考にしやすくなります。
Q.収納スペースは?
完成見学会は家具などが設置されていないため、間取りだけで確保された収納スペースがどれくらいあるのか確認できます。
Q.施主さんがこだわったポイントは?
注文住宅は、建売や規格住宅では実現できなかった、その施主さんだけのこだわりポイントが必ずあります。間取りや動線、外観デザインなど、なぜそこにこだわりたかったのかを参考にできるでしょう。
3-3.予算について
Q.総額どれくらいかかる?
個人情報になるため詳しい金額や資金計画に関してははっきりとお答えできないのですが、毎月のローン返済額の目安程度は回答してもらえることもあります。
Q.住宅ローンって……?
お金は家を建てる計画において重要な部分なので不安なことも多いと思います。住宅ローンや資金面についても建物のことと合わせて相談できるような建築会社だと安心ですね
3-4.変更や追加工事、アフターサービスについて
Q.標準仕様とオプション仕様の違いって?
設備まわり(キッチンなどの水回り)には標準仕様の資料が備え付けてあることが多くあります。資料と見比べてみて、これはオプション仕様なのかな?など疑問に思ったことはすぐ質問してみるとよいでしょう。
Q.建てた後の保証の期間はどれくらい?
建築会社やハウスメーカーによって、家を建てた後のサービスの内容や保証の期間は異なります。大掛かりな修理・修繕についてだけでなく、ちょっとしたメンテナンスにも対応してくれるのか、など質問してみましょう。
4. 完成見学会に参加する際の注意点
完成見学会は、これから実際にそこで暮らすお施主さんのご厚意によって開催されています。いわば人の家にお邪魔するということですので、注意しなければならないことももちろんございます。いくつか注意点を挙げてみましょう。
① マナーを守る
完成見学会はイベントと銘打ってはいますが、他人の家にお邪魔するというのが事実です。最低限のマナーは守らなくてはなりません。
・設備などに触ったり、写真を撮ったりする前に一言断りを入れるか、確認をしましょう。汚してしまわないよう気を付ける必要があります。
・大きな声で話すなどして、他の見学者の邪魔にならないようにしましょう。
② 事前に予約する
・飛び入り歓迎の見学会もありますが、多くの場合事前予約が必要です。希望する見学の時間をあらかじめ伝えておくことで、混雑を避けることができ、スムーズに見学できます。
③ 服装
・見学中に動き回れて、汚れても良い服装で行くことをおすすめします。素手や裸足はよろしくありません。ハウスメーカーや建築会社によっては手袋やスリッパをあらかじめ用意している会社もございますが、来場前にチラシやホームページなどを確認しておくとよいでしょう。
④ 子供連れの場合
子供連れで参加される場合、予約の際にあらかじめ伝えておくと、スタッフが子守りをしてくれる場合もあります。そうでない場合はできるだけ目を離さないようにし、常に子供の行動に気を配りましょう。
5.まとめ:理想の新築マイホームのためにしっかり見学会の準備をしよう!
さて、ここまで完成見学会について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
ただお家を見学するだけなのに準備することが意外と多くて大変……と思われたでしょうか?
しかし、事前知識やチェックするポイントがあらかじめ頭に入っていれば、得られるものが格段に多くなるのが完成見学会です。しっかり準備して、理想のマイホームづくりに役立てていきましょう!
徳田建築工房の見学会の魅力やイベントについて紹介
徳田建築工房では不定期ではありますが完成見学会を開催しております。
開催のお知らせはInstagramや弊社HPのイベント告知ページにて行っておりますので、是非チェックをお願いします。
家づくりのヒントや、徳田建築工房の魅力を体感できるイベントとなっておりますので、ぜひお気軽にご参加ください。